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レースの進行

●レース前の駆け引き●


競艇はレースの前に展示航走があります。展示航走とは前のレース終了後に次レースの選手がコースを周回して、旋回やエンジンの調子などを本番前に見てもらうものです。展示航走は「スタート展示」と「周回展示」があります。スタート展示はピットを離れてスタートするまでを予行練習します。周回展示はスタート展示終了直後から1艇ずつ全速力でコースを2周します。このとき直線150mのタイムを展示タイムとして発表するので、参考にしましょう。
展示航走が終わるといよいよ本番です。レースはピットアウト→待機行動→スタート→コースを3周→ゴールの順で進みます。ピットアウトのときは発走の合図と同時に、6艇が一斉に飛び出します。競艇は基本的に内側のコースほど有利です。ピットアウトが速い選手ほど内側のコースが取りやすくなります。待機行動とはピットアウト後に小回り防止ブイを回って自分のコースを確保し、スタートするまでのことをいいます。待機行動中に選手がコースをめぐっておこなう駆け引きが、競艇をより一層に面白くしてくれます。

●スタートからゴールまでの流れ●


選手のコースが決まりスタートの準備が整うころ、大時計の黄色の針が回りはじめます。競艇のスタート方法は「フライングスタート法」といい、大時計の針が0秒を指してから1秒を指す間にスタートラインを通過しなければなりません。もし少しでもスタートラインを超えるのが早ければ「フライング」となり、1秒以上遅れると「出遅れ」となります。フライングや出遅れを「スタート事故」といい、スタート事故を起こした艇の舟券は返還され、選手には自粛欠場などの厳しいペナルティが課せられます。スタートはレース中に選手が最も集中する瞬間といっていいでしょう。
スタートライン通過後は第1ターンマークを回ります。競艇は第1ターンマーク旋回後から順位が変動しにくいので、選手は様々な戦法を駆使して最初にターンしようとします。ターンマークに一番近いインコース(1〜2コースのことですが、1コースだけを指すことが一般的)の選手が有利ですが、アウトコース(5〜6コース)の艇は助走を長く取っているため勢いに乗ってターンできます。第1ターンマーク旋回後は300mの直線を走って、第2ターンマークを回ります。そしてスタートラインに戻ってきたら2周目突入で、コースを3周したらゴールとなります。


    ●ターンのテクニック●


    先ほども述べたように、競艇はスタートから第1ターンマークを回るまでが非常に重要です。選手がそのとき使うテクニックを紹介しましょう。
    【イン逃げ】インコースの選手が最短距離を走って、一番にターンする戦法です。ほかの艇を封じながら逃げ切ることができ、1コースの艇には最も有効的な戦法です。
    【まくり】インコース以外の選手が内側の艇を押さえながら、全速力で前を横切ってターンをする戦法です。スタートのタイミングが良いときなどに使われることが多いです。
    【差し】テクニックが必要とされる戦法で、ターンのときに先にターンした艇の内側を抜いていきます。内側にいた選手とターンで交差するため、引き波を越えなければならずスピードは落ちます。
    【ツケマイ】まくりが発展した戦法です。内側の艇にピッタリとつけて押さえ込みながらターンします。
    【まくり差し】差しが発展した戦法です。最初はスピードを落とさずまくりの体勢に入り、途中から差しに切り替えます。最も高度なテクニックといえるでしょう。

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